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必読書150について

必読書150という本がある。柄谷行人さん他が人文50・海外文学50・日本文学50でまとめたものだ。

 

 必読書150で調べれば掲載されている全ての本が分かる。いくつかのブログで必読書150に載っているものを読み始めた、とかこんな本は読む必要が無いとか書いてある。しかし全てを読破したと書いてあるブログは1つも見たことがない。50も読んでいないままフェードアウトしているものがほとんどだ。

 

 僕は130冊まで読んだ。1人くらい読破したという人のブログがあってもいいだろう。僕はそれになる。読破したことを示す意味でも、読んだ本の感想を書いていく。これまでの分を書くことだけでも大変だ。そして出来る事なら横断的に書いて行きたいと思う。必読書を読んでいると、系譜や影響を多く感じる。メタフィクションドンキホーテに始まる。ラブレー無しのジョイスはあり得ない。さらに出来ることなら、価値を生み出す書き方をしたい。ドストエフスキーの素晴らしさをどう表現したら良いのか僕にはわからなかった。しかしバフチンは、ポリフォニーという新しい視座を与えることでより鮮やかにドストエフスキーの作品を照らし出す。ひとこと断っておくが、それは良くある下手な書き手、つまり僕が行う断片化、卑小化とは訳が違う。より深く作品と向かい合うための言葉。柄谷さんの仕事はそういったものだ。僕は柄谷さんの「探究Ⅰ」を読んで、長い間疑問に思っていた聖書のシーン、「エロイ、エロイ、レマサバクタニ」となぜキリストが叫んでいたのかについてより良く捉えることが出来るようになった。この記録が誰かの少しでも役に立てばと思う。